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2019.10.24 プログラム紹介:デバイス感染の診断と治療【東京ハートラボ2019】
[vc_row][vc_column][vc_column_text]今回は2日目のプログラムより、東京大学医学部附属病院の藤生克仁先生のレクチャーをご紹介いたします。
2019年11月24日(日)10:50-11:05(予定)
『デバイス感染の診断と治療』
東京大学医学部附属病院 循環器内科 藤生 克仁
植込み型心臓電気デバイス(CIED: Cardiac Implantable Electronic Device)の最も重症な合併症としてCIED感染がある。近年はデバイスが小型化され創部侵襲、術時間は短縮しているが、それでも植込み後一年ですくなくとも約1.2%の症例に発症すると考えられている。
CIED感染に対して、抗菌剤の長期投与やポケット内への抗菌剤の散布などは効果がないことが分かっている(J Am Coll Cardiol 2018; 18;72:3098-3109)。 最近、CIEDの植込み時に封筒型の生体吸収性抗菌薬溶出メッシュに包んで植込みを行うと、CIED感染が減少することが報告されている。これは、植込み後12か月までの観察で、Control群1.2%→抗菌剤エンベロープ群0.7%, p=0.04(N Engl J Med 2019; 380:1895-1905)というものである。
一方で、このような最新の植込み手技を行っても、現在も1%程度のCIED感染が1年以内に出現し、さらに慢性期にも出現する症例も少なくない。これらCIED感染は、適切な診断・治療が行われないと、感染性心内膜炎に発展し、生命予後に関与することが多い。本邦では年間7万件超のCIED植込みが行われており(日本不整脈デバイス工業会、2018年)、少なくとも年間700例を超えるCIED感染が本邦で発生していると予想される。
CIED感染の治療として、植込みデバイスの全システム抜去が、多くの場合で適応となる。さらに最近ではCIED感染がなくても、将来的なリード合併症が問題となるであろう場合、不要なリードなどを抜去することも行われる。
本講演では、感染性心内膜炎のフロントラインのおられる先生方に、デバイス抜去術の実際を見ていただき、デバイス抜去に関する適応・方法・合併症について、共有させていただき、日常臨床にお役立ていただけることを期待します。
リード抜去が出来る施設は下記ホームページで随時更新されています。
リード・マネージメント研究会
http://procomu.jp/leadmanagement/[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][us_cta title=”イベント詳細はこちら” title_tag=”h3″ color=”light” btn_link=”url:http%3A%2F%2Ftokyoheartlab.com%2Fevent_tokyoheartlabo%2F|||” btn_label=”東京ハートラボ2019 詳細へ” btn_style=”3″ btn_iconpos=”right” btn_size=”15px”]東京ハートラボ2019
開催日:2019年 11月23日(土)〜24日(日)
会場:TKP品川カンファレンスセンター/THE GRAND HALL
こちらから詳細をご確認ください。[/us_cta][/vc_column][/vc_row]