心房細動（atrial fibrillation: AF）と僧帽弁逆流（mitral regurgitation: MR）は、いずれも高齢者を中心に増加している重要な循環器疾患であり、両者は病態として密接に関係しています。たとえば、持続性AFにより機能性MRが進行するケースや、心房拡大が経カテーテル僧帽弁形成術の効果を制限することが報告されています。逆に、MRを有する患者では、アブレーション後のAF再発リスクが高くなることも知られています。このようにAFとMRが併存する心不全症例に対する診療は、戦略が複雑化しやすく、診療科・職種横断的な連携が極めて重要です。
　本Webinarでは、AFアブレーションと構造的心疾患に対するカテーテル治療の両面から、診療最前線に立つ専門医が実臨床に即したアプローチを提示し、具体的症例をもとに討論を行います。循環器診療に関わるすべての医療従事者にとって、日常診療の質を高める貴重な知見を共有する機会となるはずです。答えの定まっていない領域だからこそ、参加する皆さんの意見やコメントが重要です。忙しい毎日の中、ふとした休憩時に、通勤時に、あるいは夕食後のデザートに、東京ハートラボのWebinarだからこそ可能な議論をお楽しみください。Breakthroughはいつだって、常識の外から生まれます。ぜひご参加ください。　杉浦淳史(名古屋ハートセンター)

THL参加費無料月例ウェビナー：
『心房細動と僧帽弁逆流を合併した心不全の治療最前線』
（アボットメディカル合同会社共催）
【企画責任者】杉浦淳史先生

【出演】
　近藤祐介先生 (千葉大学大学院医学研究院)
　杉浦淳史先生(名古屋ハートセンター)
　望月泰秀先生(昭和医科大学医学部)
　山口 遼先生（豊橋ハートセンター）
　渡辺弘之先生(東京ベイ浦安市川医療センター)

【プログラム】
・AFアブレーション治療による心房細動合併心不全のマネジメント
・ディスカッション
・心房性機能性MRに対する経カテーテル的治療の最新エビデンスと治療戦略
・ディスカッション
・質疑応答・総合討論