TOKYO HEART LAB.(東京ハートラボ)

HEART LAB.COMMONS

2024.08.30 東京ハートラボ夏休み親子イベントを開催して

東京ハートラボ夏休み親子イベント
プロがガイドする“いのち“を探す冒険の旅
会期:8月10日(土)
会場:新宿コズミックスポーツセンター
主催:一般社団法人東京ハートラボ(共催:親子の休日革命/KODOU,後援:健康ハートの日2024)

東京ハートラボ夏休み親子イベント
2024年8月10日、東京新宿で東京ハートラボ・親子の休日革命と「KODOU」の共催で、
夏休み親子企画「プロがガイドする“いのち”を探す冒険の旅」が開催されました。「生きて
いるってどういうこと?」「いのちってなんだろう?」「心臓=ハート」生きていることの素
晴らしさ驚きを子供と共に親子で知って、感じて、味わってもらうことがこの企画の趣旨で
す。
実行スタッフは、渡辺弘之先生率いる循環器医師4名、東京ハートラボ個人会員の検査技
師5名、ボランティア1名が参加して行われました。開催は今年で4回目、第1回目はオ
ンラインイベントでしたが、昨年からオンサイトとなり今年は11家族、子供18名(小学
生対象)、大人21名、中には3世代で参加してくださるご家族もありました。

イベント内容
イベント内容は次の3コーナーを親子で体験して回ります。
「話してみよう(心臓についての塗り絵やクイズ)」
このコーナーでは心臓について、心について、自分の言葉で話してみます。心臓の仕事、心臓が一番強いのは、などのクイズで積極的に手を挙げて答える子供や、答えを聞いて「えー!!」とびっくりする子供たち。塗り絵では各テーブルに家族が分かれ、一人1枚(大人も含めて)♡の絵に今の自分の気持ちの色を塗っていきます。ここで面白いのが、大人の方々の反応!大人になって、塗り絵をする機会があったでしょうか?ちょっと照れくさそうに、中には子供よりも夢中になって、どや顔で完成品を見せ合う大人(特にお父さん)(笑)。後半では親子入れ替え作戦!子供たちはちょっと緊張感を持ちつつ他人の親に自分の言葉で説明をします。大人も他人の子供に丁寧に説明を始めますが、さっきまでのお父さん、お母さんの顔つきとは違います(笑)。

                           
「やってみよう(診察体験)」
病院で使用されている本物の聴診器やエコーを使ってお父さん、お母さんを診察してカルテを作ります。パルスオキシメーター、血圧計、聴診器、エコー機などに興味深々。本物の医師がガイドをしながら医療機器を使っていきます。聴診器は、親や兄弟の心臓の音を聞き、エコーは難しいながらに自分でプローブを持ち、「動いてるー!」と動いている心臓が見えることに面白さと感動がある様子でした。心臓が実際に動いているのを見る体験というのは希少であり、”生きている”ことが実感できる有意義な体験だったのではないでしょうか。最後に子どもドクターからのメッセージをもらい嬉しそうな親御さんたちでした。

「感じてみよう(現代アーティストによる暗闇に浮かぶ光る鼓動の感動体験)」
鼓動に同期するデバイス(振動、光の玉、極細ファイバー)で神秘的な「いのち」の体験をします。鼓動の振動を感じたり、暗闇で光る玉を近くの人と交換をし、他人の鼓動を感じてみるなど、「わぁ~」「お~」と驚きと感動の声が多数。心臓がドキドキ動くのは頭ではわかっていても、実際に体験できる触感はより実感がわきます。一人一人の鼓動を「視て触れて」感じる体験は大人にとっても気づきの多い時間だったと思います。

イベント時間は120分、あっという間の時間でした。最後に東京ハートラボ代表理事である渡辺弘之先生より、修了証とおもちゃの聴診器が手渡されました。
終了後のアンケートでは、「親子で楽しめる内容で良かった」「子供が心臓の音を聴いたり、脈を取るなどのふれあいが増えた」「心臓という普段あまり意識していない生命という神秘に触れ実感する貴重な体験だった」など多数の好評を頂きました。

この企画を通して感じたこと
『心臓の役割は血液を身体中に届けることだけなのだろうか?』 心臓移植では記憶や好みの転移があるとも言われ「記憶の一部を担う役割」他にも、例えば法律で言うと「生死を判断する役割」、動悸が早くなる事で自らの緊張状態に気づくとすると「気持ちを伝えるシグナルの役割」、胸に手を当ててよく考えてごらん、言われると「内省を深める道具の役割」なんかもあります。心臓について多角的に語る場、感じる場を作り、それを通じて「答えは一つじゃない」と多様性に気づき実感できたのかもしれません。

今回「健康ハートの日2024」の後援も頂き、大好評の末に終了するこができました。来年もまた新たな企画で開催を予定します。

<協力者>
粕谷佳菜子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院)
屋良朝仁(国立国際医療研究センター病院)
香取素子(日本大学医学部付属板橋病院)
宮木俊明(親子の休日革命)
渡辺弘之(東京ベイ・浦安市川医療センター)

Back