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2025.04.20 ブラボー通信 2025/4/20
【ブラボー通信】廊下と夜と、ちょっとのビールと
名古屋からの帰り道。心エコー図学会は、今回もなかなかの盛り上がりでした。
学会って、いろんな意味で“制度”ですよね。発表に質疑応答に、緊張に汗に、名札に(笑)。いろんなご意見もあると思います。私はというと、今回も安定の“昼と夜の2部制”で参加してきました。ええ、もちろん「夜」は非公式ですけどね。
個人的に一番楽しいのは、廊下と夜です。ほら、あの部屋の中では言えなかったホンネとか、終わってからやっと気づく「あの指摘、ちょっと違うくない?」っていう話、だいたいそこに詰まってるんです。
学会本番の部屋の中で「議論を戦わせる」って、それはそれで大事ですし、なきゃだめ。あるべき。でもこれがまた、なかなか難しい。とくに質問者が教授クラスだったりしたらもう、尋問タイムです。若手の皆さん、わかりますよね、脳内ホワイトアウト笑。
「あれ?何聞かれてんの?てかこの空気、耐えられん…お願い誰か話題変えて…」
共同演者がスッと立ち上がってくれた日には「神か」と思います。席に戻るときの、あの肩の重さときたら。もう心の中では「来なきゃよかった」。
でも、帰りの新幹線あたりで、ふと冷静になるんですよね。「あれ?自分の答え、そんなにおかしくなかったんじゃ?」って。むしろ、指摘の方がちょっとズレてたんじゃ…?って。そうすると悔しさがじわーっときて、あのときもう一歩踏み込んで話せてたら…!ってなる。あれ、痛恨ですよね。ほんとに。
だから、廊下と夜があるんです。廊下でふうっと深呼吸して、先輩とすれ違いざまに小声で復習の質問したり、夜になってホテルにまっすぐ帰る気もせず歩いていると、
「元気だった?」「別に…」「じゃ、またね」「いやいや、冷たっ!」
なんてくだらないやりとりから始まって、結局ビール片手に今日の反省会。旧友が「それ、よかったよ!」なんて言ってくれると、ついドヤ顔で「だろー?」ってなるやつ。
で、レストランのトイレで、例の教授クラス氏にばったり出会ったりしたらもう大チャンス。是非声をかけましょう!
「あ、君か!え?そういうことか!だったらこういうふうにすればよかったね」
なんて会話になったら、そりゃもう救われます。もちろん、毎回うまくいくわけじゃないけど。でも、こういうのを一つずつ回収していくのも、学会の醍醐味なんですよね。
さ、発表で凹んだ皆さま、ここからが“回収タイム”です。うーんと唸っていい、くやしのもいい、誰かと話して、ちょっとだけ飲んで、また次へ。
ではまた明日!
@channel
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