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2024.09.22 ブラボ―通信 2024/9/22

【ブラボー通信】分裂したサーカス団への手紙

三連休の中日、楽しく過ごされていることと存じます。今日は那覇。友愛医療センターの待合室で書いてます。ここんとこコミュニケーション、伝わらないことを考えてきました。なんか頭から離れなくて笑。で、やや結論めいたことに辿り着いたので、まとめてみました。

団結って実はもっと自由でいい
チームワークが大事、ってよく言われますが、みんなが仲良くやれるとは限らないですよね。合意形成って、けんか両成敗でも、みんなで手をつないで「さあ一緒にがんばろう!」ってわけでもないようです。昔、日本の神話で「泥をぐるぐるかき混ぜてポトリと落ちたら日本ができた」なんて話がありますが、現実はそんなに簡単にまとまりません。

例えばサーカス団には、アクロバットから動物使い、ピエロまで、それぞれやることも考え方も違うのが当たり前。だから、「みんなで話し合えばすぐに解決!」なんて甘い話はなかなかない。むしろ、話せば話すほど「あれ?そうじゃないんじゃない?」っていう違いがどんどん明確になることもあります。でも、それがコミュニケーションの第一歩かもしれません。

団結って「全員同じ意見」じゃない
チームを組むというのは、全員が同じ意見に賛成することではなさそうです。大事なのは、違いを認めた上で「どうすれば一緒にやっていけるか」を見つけること。たとえば、アクロバットのAさんは「もっと高い技を練習したい」、動物使いのBさんは「動物の健康が優先」、そしてピエロのCさんは「お客さんをもっと楽しませたい」。病院だったら医療安全担当は安全第一、医師は高度な治療、ナースは負担軽減、技師は無駄の無い検査オーダー。それぞれの考えが違っても、全体のゴールである「観客に最高のショーを届ける」「最適な医療の提供」というような大きな目標に向かえば、うまくやっていけるんです。

違う意見があるから進める
もし全員の課題が1つ、立場を変えても同じだったら、それこそサーカス団は動かなくなっちゃいます。アクロバット、動物使い、ピエロ、みんなが違う役割を持っているからこそ、それぞれが少しずつ譲り合って進むことができるんじゃないか。だから、チームを組むって「違いを大事にしながら、みんなで一緒に進んでいくこと」。ぐるぐる混ぜて、少しずつ形になっていく感じです。
サーカスも、ぐるぐる回ってポトリと何かが形になる時が来るんです。簡単じゃないけど、団結するためには「知らんけど(笑)」くらいの軽い気持ちも大事です。まずは、自分たちの違いを認め合って、一緒にショーを作り上げるための一歩を踏み出すことかもしれませんねー。

この話題 連休中にはちょっと固かったかもー知らんけど笑

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