TOKYO HEART LAB.(東京ハートラボ)

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2024.03.31 ブラボー通信 2024/3/31

3月25日月曜日から与那国島診療所に来ています。そう、ドクターコトーの島です!めまぐるしく天気は変わりますが 基本は半袖。鳥の声で目覚め、涼しい風に吹かれて近所の食堂で朝食(ほぼ、ポークたまご定食笑)をすませ、そのまま診療所に向かう生活は、東西線に乗ったり首都高を車で走るよりよっぽど人間的でうっとりします。ヘリ搬送に胸アツにもなりました!
ドクターコトーは夢で現実は厳しめですが、来てみなきゃ判らないことばかり。行ってみる、話してみるというのはコミュニケーションの始まりですね!ともかく、この診療所を支えているスタッフの皆さまのご努力に頭が下がりっぱなしです!今日は与那国島の話題を3つ。ご本人が同定されないように脚色してあります!

1.噂はSNSより速い!
まさのりさんの話。このおとうは腹痛で診療所を訪れ、診断結果は心筋梗塞。緊急ヘリで本土の病院へ搬送されますが、翌日には既に「お亡くなりになった」との情報が島中に広まってしまいました。診療所スタッフもがっかりです。
しかし、真実は違いました。実はまさのりさん、無事に助かってリハビリ中!彼の奥さんが心肺停止から挿管された瞬間を見て、誤解が生まれ、その誤解が友人を通じて島中に広まったのです。結局、葬儀の日程を相談する段になって、ご本人が生きていることが判明し、島は大混乱に。こんなにも速く、そしてときには誤った情報が広がるこの島のコミュニケーションは、まさに独自のSNSです。でも、結果オーライで笑い話になったことは、島の人々の温かさを物語っているのかもしれません。

2.この島に、パトカーいる?
島民にとって交通の課題は、道路に座り込んだウシやたたずむウマをどうやって移動させるか。交通取締はありませんし、逃げ回る悪人もいません。ただし、それはパトカーが無用であるという意味ではありません。
ある日、空港から帰る道で、かまどおばあが制限速度を守るパトカーを抜きました!この行動に驚いた警官は思わず「パトカーを抜いてはいけません!」と叫びました。そしておばあは島の伝説となりました。

3.救急車の最高速度
与那国島の救急車はかなり古い(データは未確認、見た目笑)ですが、なんと最高速度は80キロに達するらしいです。ただし、ブレーキが利くかどうかは誰にもわかりません。ある日、患者搬送中の救急隊員が院長に対して、この古い救急車が本当に80キロ出るのか試してみたいと提案しました。救急隊は意気揚々と「いいえ!80キロは出るらしいです。ただブレーキがきくかどうかはわかりません。今、出してみましょうか?」と聞きましたが、院長は即座にその提案を却下。「ダメダメ!2人だけで患者搬送しないときに是非試してください笑!」と。
本土ではもはや役目を終えたと見なされた救急車も、この島ではまだまだ現役で役立っています。そして新しい救急車が届いたとはいえ、新たな悩みは車椅子のリフトがないことでした。
 
で、土曜日にはちょい当てエコーハンズオン企画が実施済み の はず笑!この企画と一緒に個人会員運営メンバーで合宿もしました。その成果はこれから伝わるといいなーと思います。あなたも、もしこんな企画やってみたい!というお気持ちがあれば是非私に教えてください。ともかくやってみましょう笑!

明日は4月1日の月曜日。アイスクリームのように甘い一日ではないかもしれませんが、自分の気分くらい何とかなるです!アホかと言わない・思わないで楽しくスタートしましょう!

今週の東京ハートラボ、個人会員向けのイベントをご紹介します! お見逃しなく!
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・日時: 2024年4月3日(水) 21:00‐21:30
・タイトル: 「第2回「ハートカフェの進化思考のWS」」

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