TOKYO HEART LAB.(東京ハートラボ)

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2017.11.09 プログラム紹介:ビデオライブ3『外科医がシミュレーションに活かす術前評価』【第12回東京ハートラボ】

11月26日(日) メインセッション
ビデオライブ3「大動脈弁形成術は弁置換術を超えたか?」
Lecture『外科医がシミュレーションに活かす術前評価』

ファシリテーター 岡田 行功(倫生会みどり病院 心臓弁膜症センター 心臓血管外科)
ファシリテーター 大門 雅夫(東京大学医学部附属病院 検査部・循環器内科 循環器内科)
演者 清水 篤(榊原記念病院 心臓血管外科)

弁形成術は様々な対象疾患に対して行われている。そのため、大動脈弁形成術を成功させるためには、大動脈弁閉鎖不全症(AR)の機序を明らかにすることが最も大切である。
弁形成術の良い適応を判断する上でまず注目すべきは、「大動脈弁尖の性状」である。例えば急性大動脈解離は術前の全身状態の悪さを除けば多くの場合ほぼ正常な大動脈弁尖を有するため、弁形成術の良い適応であると考える。逆に二尖弁や短縮や変性を伴った弁尖では様々な工夫で形成術が可能であっても、ARの再発を生じる可能性が高くなる。我々が最も注目するのは、弁尖それぞれの高さ(Geometric height)である。健常人の平均は三尖弁で20mm、二尖弁で24mmと言われているが、三尖弁で16mm以下、二尖弁で19mm以下は弁尖の短縮または変性があり、弁形成術が困難であると判断することが多い。
次に注目すべきは、「大動脈基部の大きさ」である。大動脈基部の大きさは弁輪部、バルサルバ洞部、STJ部に分けて評価する。弁形成術を考慮した場合には、絶対的な大きさのみならず大動脈基部が弁尖の開閉にどれほど影響しているかという相対的な判断をしなければならない。例えば、収縮期の弁尖が正三角形に制限されて解放しているときには大動脈基部を同時に置換することでARを良好に制御できることが多いが、基部拡大のないARは形成術が困難となる。

[vc_row][vc_column][us_cta title=”イベント詳細はこちら” title_tag=”h3″ color=”light” btn_link=”url:http%3A%2F%2Ftokyoheartlab.com%2Fevent_tokyoheartlabo%2F|||” btn_label=”第12回東京ハートラボ詳細へ” btn_style=”9″ btn_iconpos=”right” btn_size=”15px”]第12回東京ハートラボ

開催日:2017年 11月25日(土)26日(日)
会場: ステーションコンファレンス東京/THE GRAND HALL(品川グランドホール)
こちらから詳細をご確認ください。[/us_cta][/vc_column][/vc_row]

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